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ケースワーカーの仕事ってきつい?仕事内容や給料チェック

「ケースワーカー」って聞いたことありますか?

高齢化の進む日本において欠かせない職業の1つでしょう。

どのような状況であれ「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を持つ我々にとって、サポートしてくれる人は重要です。

特に、公的機関におけるケースワーカーの従事者はその重たい責任を持っているのです。

さて、そんなケースワーカーの方はどのような仕事をしているのでしょうか。

この記事をざっくり言うと
  • ケースワーカーになるには「社会福祉主事の任用資格」「地方公務員試験に合格」が前提になる。
  • 地方自治体の福祉事務所への配属が条件となる。
  • 仕事の内容は事務作業、相談窓口での対応、訪問面談等幅広い。
  • 仕事自体は重労働ではないが扱う件数も多く、様々な環境で生きる人を相手にするため、精神面で大変という声もある。
  • 直接人と関わり感謝される仕事である。
  • 生活保護/高齢者や病気を抱えた人/不登校児童などの案件が多い。
  • 給料体系は公務員とほぼ同様になる。
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ケースワーカーってどのようにしてなる?

ケースワーカーになるには、2つの段階が必要です。

①「社会福祉主事の任用資格」の所持

…職場は福祉事務所等の公的機関になります。

従って、必要な資格を取得しなければいけません。

「社会福祉士」、「社会保険福祉士」と言った国家資格が任用資格になります。

②地方公務員試験に合格すること

…任用資格取得後、地方公務員試験を合格しなければなりません。

また、ケースワーカーになるには、社会福祉主事という形で福祉事務所に配属されないといけません。

これら2つの段階をクリアし、福祉事務所へと配属されることでケースワーカーの仕事ができます。

また、民間でも医療福祉の相談担当者として働くことになりますが、地方公務員になり、福祉事務所に配属するのが一般的な流れになります。

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ケースワーカーの仕事ってきつい?

仕事については身体的と精神面という2面で考えてみましょう。

まず、労働環境として主に「公的機関における仕事」であるので、基本的には窓口での事務作業がメイン。

生活指導で家庭を訪問しますが、重労働ではありません。

身体的には通常の会社員に近いでしょう。

しかしながら、扱う件数にもよるのでその環境次第になります。

精神面においては、自分が受け持つ相談者の状態によっては苦労するケースもあるそうです。

しかし、「支援」という形ですので感謝される仕事です。

人として誰かの助けになりたいと考えている人にとっては、やりがいが感じられる仕事でしょう。

また、直接関わっていけるので達成感にも繋がります。

ケースワーカーの仕事内容は?

ケースワーカーの仕事は一言でいうと「相談援助業務」ということです。

各自治体の福祉事務所で「様々な日常生活における困難を抱えた人」を対象に相談を受け、最終的には自立を促します。

そのために生活保護や社会福祉制度などの利用があるわけです。

大きく分けると2パターンです。

1つ目は窓口での相談受付や事務作業、2つ目は相談者の家庭に出向くことや、生活指導等に取り組むことです。

自立を促すための支援にあたります。

このように2つに分けられますが、生活保護や就労支援に関しては、様々な悩みを抱えている方がいます。

従って、その人々に合わせて支援内容を考え、粘り強く支援を実施しているようです。

生活保護のケース

家庭訪問し、面談をするなど関係性を構築し、生い立ちから情報を得るのが最初の仕事になります。

これをベースに扶養に入れてくれる親族を探し、就労支援をするなどの業務に移ります。

高齢者や病気の人の介護ケース

高齢者や病気の方は生活保護を受けるにあたって、適切な申請ができない場合があります。

そのような方には、正しく保護を受けられるようにサポート。

また、その後の経過観察のために訪問するなどの業務があります。

不登校の児童のケース

不登校児童の場合は、家庭環境(貧困や虐待等)を主に支援します。

社会福祉的な観点が重要視され、保護者などの不登校児童を取り巻く環境改善が業務内容になる場合が多いようです。

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給料体系は?

公務員と同様の給料体系になります。

従って、20代から30代の年収で言うと300万~400万円が相場になり、勤続年数に従って増えていくようです。

公務員の福祉俸給表を参考にすれば初任給は20万~という形になります。

どれだけ件数をこなしても、インセンティブがあるわけではないので、理解した上で働かないといけません。

ケースワーカーの仕事はきついと思われがちだがやりがいもある!

この仕事では、病気や貧困など苦しんでいる方の声に寄り添い、粘り強く解決方法を見出さなければいけません。

もしかすると「給料以上の負担はあるのかもしれない」と想像することも容易です。

しかし、ケースワーカーの仕事をする方の多くは「やりがい」を感じているようです。

それは、人と人が関わり合う相談援助業務だからこそ生まれる「ありがとう」という感謝の言葉なのです。

直接、感謝されることは他の仕事では少ないです。

ここにケースワーカーという仕事の「やりがい」があるのでしょう。

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