鏡文とは何?鑑文との違いやどっちが正しいかをわかりやすく解説

鏡文

あなたは「鏡文(かがみ文)」というものをご存じですか?

「仕事で目にしているよ!」という方もいれば、「まだ知らないなあ」という方もいらっしゃると思います。

今回は鏡文とはどういうもので、どういう時に使うのか、同じ読み方で、「鏡文」と同じものとして紹介されている”鑑文”とどう違うのかを解説いたします!

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鏡文とは何?

鏡文

鏡文とは仕事において取引先と交わす起案書・請求書・仕様書などの公文書に付ける添え書きのようなものです。

メインである公文書の内容を簡単に告げ、誰が、いつ、この文書を作ったのかを取引先に把握してもらうためのものです。

企業や業界によっては「かがみ」などと略称で呼ばれることもあります。

取引先への礼儀として用いることも多く、いつ公文書を送付したか、どのような取引を交わしたかを明らかにする性質があるので、社会人として仕事をする際には必ず登場するものになります。

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鏡文はどんな時に使う?

鑑文

主には仕事で公文書のやり取りをする際に使います。

役割は前置きのようなものですが、起案書、仕様書、請求書といった取引で案件が進むごとに数多く使われます

鏡文があれば「この案件はこういうもので合ってますか?」などと事前にくどくど確認する必要がありませんし、取引の方針が固まった際は内容を再確認することができます。

さらに、「こんな案件ではなかったはずだ!」とか、「この案件の内容は間違っている!」、「合意をした覚えはない!」といったトラブルを避けることもできます。

取引先との確認だけでなく、不測の事態を防ぐためにも、性質上は簡潔なものでも、欠かすことができない重要なアイテムなのです。

さらに、公文書を取引先に送付する際に起案書だけ、請求書だけを封筒に入れて送るより、添え書きとなる鏡文を入れた方が、相手が抱く印象はぐっとよくなりますよね。

鏡文と鑑文との違いを説明! 

ここまで”鏡文”について簡単に紹介しましたが、「うちの職場では、かがみ文は”鑑文”という字で通っているけど……鏡文と何が違うの?」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

確かに同じ読み方で違う漢字になると、その違いが気になりますよね。

結論から申し上げますと「鏡文」と「鑑文」はまったく同じものです。

なんのこっちゃ……どうして読みが一緒で漢字がわかれちゃったの?というあなた。

これからその違いや意味について解説します。

鏡と鑑(かがみ)。

どちらも同じ読みですね。

その意味を困った時の権威あるツールこと信頼と実績の広辞苑で調べてみましょう。


①滑らかな平面における光の反射を利用して容姿や物の像などをうつし見る道具。中国から渡来。古くは金属、特に銅合金を磨いたり錫すずを塗ったり、または錫めっきを施したりした。円形・方形・花形・稜形などに作り、室町時代から柄をつけるようになった。今日では、硝酸銀水溶液をガラス面に注ぎ、苛性ソーダなどによってコロイド状の銀をガラス面に沈着させ、その上に樹脂などの保護膜を塗る。鏡は古来、呪術的なものとして重視され、祭器や権威の象徴・財宝とされた。古事記下「斎杙いくいには―を懸け、真杙まくいには真玉を懸け」
②(「鑑」とも書く)手本。模範。万葉集20「見る人の語りつぎてて聞く人の―にせむを」。「武士の―」
③「かがみもち」の略。
④酒樽のふた。「―を抜く」
⑤歴史書。→鏡物。
⑥行政省庁内で、決裁書類のおもて紙。宛先・標題・日付・作成者などを記す。

引用元:広辞苑の鏡 より

さて、「鏡」の次は「鑑」です。その意味を見てみましょう。


①物の姿を写す道具。かがみ。てほん。
②照らし合わせて真正であることを保証する(もの)。「鑑札・印鑑」
③かんがみる。前例にてらしてよしあしを考える。見わける。「鑑査・鑑定・鑑賞・鑑識」

引用元:広辞苑の鑑 より

どうやら広辞苑にある文字の意味でいくとかがみ文は「鏡文」が正しいようですね。

 鏡文と鑑文はどっちが正しいかをわかりやすく解説! 

鏡文と鑑文の違い

広辞苑の記すとおりで考えれば、かがみ文の正しい字は鏡文になります。

ですが、世間一般においてかがみ文を用いる際に”鑑文”の文字が広く広まっているのも事実です。

一体どうしてこんなことになったのでしょう?

どうやらそのヒントは鑑という文字の意味にあるようです。

突然ですが、あなたは武士の鑑という言葉をご存じですか?

武士にとっての立派な見本という意味ですね。

鑑という言葉には先ほど紹介した広辞苑にもありますが「お手本」や「かんがみる」という意味があるのです。

ここから「ビジネスの公文書を見る際にかんがみるもの」として鑑の文字が定着し、幅広く普及したと見ることができるのではないでしょうか。

官公庁を見てみましょう。

その公文書例をインターネット上で調べてみるとかがみ文に対して(鑑)の文字を用いているものを簡単に探し出すことができます。

それほど多くの業界に「鑑」の文字が広まっていると考えることができますね。

先ほどどちらが正しいかについて触れましたが、そう考えると鏡文と鑑文のどちらも間違ってはいないのです。

文字の本来の意味で見れば正しいのは前者ですが、用い方で見た時、鑑文もけっして間違いではありません。

あなたが働いている業界のかがみ文はどの文字を使っていますか?どちらの文字であっても上司や取引先に「その文字間違ってますよ」なんて突っ込まない方がいいかもしれません。

文字が用いられていることには必ず深い意味があり、それと同じくらい長い歴史があるのですから。

最後に

あなたが働いている業界のかがみ文はどの文字を使っていますか?

どちらの文字であっても上司や取引先に「その文字間違ってますよ」なんて突っ込まない方がいいかもしれません。

文字が用いられていることには必ず深い意味があり、それと同じくらい長い歴史があるのですから。

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