離乳食が始まるとされている生後6ヶ月前後から1歳頃までの間の赤ちゃんをお持ちで、離乳食をスタートさせると一度は「食べない」という悩みにぶつかるのではないでしょうか。
実際私の場合は2人の子供どちらにも離乳食を食べないという悩みを抱えた事がありましたが、離乳食を食べないというのどんな理由があるのでしょうか?
11ヶ月で離乳食を食べない原因について
離乳食の一番の悩みは「食べない」ではないかと思いますが、この悩みや赤ちゃんの月齢によって同じ「食べない」にも原因が少しずつ違うようです。
例えば離乳食をスタートする一般的な月齢といわれる6ヶ月頃ですと母乳やミルク以外をはじめて口にしますので「これは何だ!?」という驚きやまだ母乳やミルクが良いと感じて赤ちゃんが離乳食に興味を示さない・拒否してしまうというのがあるようです。
そして離乳食中期と呼ばれている8ヶ月頃の赤ちゃんですと歯が生えてきてモグモグ期といわれる頃で、初めて食べ物を噛む動作をするのですが、この時に離乳食が固すぎると赤ちゃんは噛むのが辛くその為に食べなくなるというのが原因の一例となっているそうです。
では、カムカム期から離乳食卒業といえる時期の11ヶ月前後の赤ちゃんの離乳食を食べない原因はどこにあるのでしょうか?
11ヶ月の赤ちゃんの場合ですと、起きている時間がグンとアップして動き回ったり遊んでいる時間が増えますが例えば遊んでいる赤ちゃんをテーブルに座らせて「さあ、離乳食を食べましょう」と食べさせても、まだ遊びたかった赤ちゃんとしては目の前の離乳食よりもさっきまで遊んでいたおもちゃに興味が残ったままだから食べなかったり、単純にお腹が空いていないという原因もあります。
こうした場合は赤ちゃんや子供に「キリがいい時に」というのは難しいかもしれませんがある程度キリが良くなってから離乳食タイムにするか、赤ちゃんが興味がひきそうなおもちゃ類を片付けて目に入らないようにしてから食べさせてみるという改善法があります。
その他の原因としましては母乳やミルクの回数が多くて離乳食を食べられないというのや、逆に赤ちゃんがまだ母乳を欲しがっているという理由や食べ物の好き嫌いというのが影響している事が考えられていますので、こちらの対策としましては母乳やミルクの回数を調整したり、欲しがっている時は飲ませて離乳食を少なめにして様子をみてみたり、新しい離乳食メニューを与えてみると改善されるのではないかと思います。
更に11ヶ月の赤ちゃんですとスプーンやフォークを使って離乳食を食べさせるようになりますが、このスプーンやフォークを使うのが赤ちゃんが「イヤ!」と感じたり、食べなくなるという事があるそうですので、こうした場合はご両親は大変ですが1つ前の段階の「遊び食べ」をさせてみたり、子供用のスプーンやフォークで食べさせて使い方や感触に慣れさせてみるといいかもしれません。
更にこれは意外と知られていないのではないかと思っているのですが、赤ちゃんに離乳食を食べさせる時に使う食器類がいつも同じ物だと興味がなくなって食べなくなるという原因もあるとされています。
赤ちゃんは「好奇心のかたまり」といわれていますので、もしも離乳食を食べなくなったら食器類を変えてみるといいといえますし、日替わりで使えるように食器類を2パターンくらい用意して試してみては如何でしょうか。
このように離乳食を食べないという原因には月齢や赤ちゃんのペースという等が考えられますので、一概に「これです!」と言えません。
だから余計に悩みは尽きないといえるかもしれませんが、どうぞ焦らずに赤ちゃんとの離乳食のバランスを図ってみてくださいね。
母乳やミルクとのバランスは?
11ヶ月頃の赤ちゃんの離乳食は離乳食後期といわれていて、「普通食へ切り替えの準備」に移行していく時期となるとされているようですが、そうなると母乳やミルクはあげなくてもいいのでしょうか?
我が家の場合は下の子の卒乳が遅く、離乳食と母乳の並行だった時期があり一度助産師さんに「離乳食を食べてはいるけど、母乳を欲しがる時があるので、与えても大丈夫ですか?」と尋ねると、「離乳食を食べているなら母乳は与えても大丈夫ですよ。
逆に離乳食を食べるようになったからと、母乳を与えるのを減らすと赤ちゃんが離乳食を食べなくなる可能性が高くなるので、いきなりパッタリと止めるのではなく徐々に減らすという方向で考えてくださいね」と言われました。
そこで私は試しに母乳を離乳食を食べた後にのみ与えるようにしてみたのですが、最初の内は食べた後以外にも欲しがったりしましたが段々と「食べた後に母乳が飲める」と分かると、食べた後以外は欲しがらずになりそこからスムーズに卒乳しました。
よく聞く話では11ヶ月の頃の母乳やミルクは1日2~3回となっているそうですが、この回数だけをふまえると私は下の子の時はもっと与えていました。
だから11ヶ月くらいの赤ちゃんの離乳食と母乳・ミルクのバランスは、赤ちゃんのその日の食欲や欲しがり具合と考えていいのではないかと感じていますので、「離乳食を食べるようになったから、直ぐに母乳やミルクを止めなきゃいけない」というものではないようです。
まとめ
11ヶ月となると離乳食を食べないというのには、食べ物の好き嫌いといった好みからスプーンやフォークを使うのがイヤといったものまで様々ありますので、どうぞ「離乳食を食べないのはウチだけ?」と思わないでくださいね。
時に我が子の離乳食を食べない原因が分かるのに時間がかかる事もありますが、必ずどこかに原因が分かるヒントがありますから、まずは赤ちゃんが離乳食を食べている時にジッと観察してみて、赤ちゃんの好きな物やこんな時はよく食べるなというのを感じてみてください。
そうすると食べない原因が分かるだけではなく、改善法も見つける事ができます。