ミルクこぼしちゃだめよ!のあらすじや登場人物!読んだ感想は?

ミルクこぼしちゃだめよ!は元気を出したいときにお薦めの一冊です。

西アフリカのニジェールが舞台で、原色のカラフルな色使いで描かれる絵は、見ているだけでも、明るい気持ちになれます。

文章もリズミカルで、わくわくと胸が弾んでいきます。

ミルクこぼしちゃだめよ!の登場人物やあらすじなど・そして読んだ感想などを解説していきます。

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ミルクこぼしちゃだめよ!のあらすじについて

雨期になると、遠くの山の草地までヤギのお世話をしに行き、しばらくの間帰ってこない父親に、牛のお乳を届けに行くと言う母親に、代わりに自分がいきたいと、ペンダはお願いをします。

大きなおわんにミルクをたっぷりと入れて、頭にのせて、遠くの父親の元まで運ぶ、大冒険が始まります。

砂丘を通り、川を渡って、山を登り、無事に父親にミルクを渡せたかは、読んでからのお楽しみです。

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ミルクこぼしちゃだめよ!の登場人物について

主人公はペンダという名前の少女です。

ニジェールの小さな村に住んでおり、具体的な年齢は描かれていませんが、8〜14才くらいかな?という印象を受けます。

明るくて、好奇心が旺盛な、元気な女の子です。

他の主な登場人物は、ペンダの両親です。

ミルクこぼしちゃだめよ!の感想について

小さな女の子の大冒険に、一緒にわくわくドキドキし、最後には家族の愛情に気持ちが温かくなります。

ペンダは、おわんいっぱいのミルクを、「とちゅうでこぼしちゃだめよ」という母親の言いつけを必死に守りながら、遠くの山の上の父親の元へと運びます。

私も幼児と小学校低学年の子どもの子育て中なので、ペンダが、父親の為に必死に頑張る姿を、自分の子どもと重ね合わせて読みました。

一ページめくる度にやってくる障害に、負けぬよう、「がんばれ!その調子!」とペンダを応援しました。

自分の子どもは、台所からダイニングにコップ一杯の水を父親に運ぶのでさえ、危なっかしいのに、ペンダはたった一人で遠い道のりを歩いていきます。

らくだの隊商や精霊ジンがいる砂丘を越えると、お面をつけて踊る人々のお祭りがあり、その人々の間をすり抜けると、ニジェール川があります。

ニジェール川を、魚を積んだ船に乗せてもらい渡ると、キリンのいる野原へ着き、最後は高い山をノボッテ、やっとのことで山の上の草地に到着します。

大人になってから読むと、こんなに小さな子どもを、携帯電話はおろか、ろくな通信手段もないのに、果てしない距離のお使いに出すとは、いくら、子どもに「おねがい」と言われても許可する母親の気持ちが想像がつきません。

一体、何時間かかって父親の元へ着くのか、気が遠くなりそうです。

しかし、物語冒頭で、自分が父親にミルクを届けに行くつもりだった母親は、「ひるすぎにはもどる」と言っているので、大人だったら半日と少しで往復できるという設定のようです。

信じがたいですが、きっとペンダは普段から両親の手伝いをよくしているので、大丈夫だと信頼されているのでしょう。

幼い頃から家の手伝いをしなくてはならない、そしてその「お手伝い」は、この日本の同年齢の子どもがするお手伝いと比べると、「労働」と言えるくらい大変であるだろうと思いを馳せると、幼いペンダの姿に、そしてその一途な一生懸命さに、胸が詰まる思いです。

しかし、底抜けに明るい原色使いの絵や、自分を励ますためにささやくペンダのユーモラスな言葉、そして苦労してやって来た娘に対する父親の優しさは、そうした鬱屈とした思いを吹き飛ばし、明るい気持ちにさせる力があります。

「ぐらぐらしないで、よろよろしないで、ころんじゃたいへん。(中略)ミルクをこぼしちゃだめよ、1てきも!」(絵本より引用)そう自分を励まし、進むペンダの姿にかわいそうという言葉は似合いません。

ペンダは、数々の困難を乗り越えて、父親のもとにたどり着きます。

この父親は、ペンダの苦労をよそに、マンゴーの木の下で、のんびり休んでいます。

一人で、ヤギ100頭を連れて、出稼ぎの単身赴任状態の父親は、大変なことも多いはずですが、そんな事を1㎜も感じさせないのんびりっぷりです。

妻や娘に、大変な苦労をかけて運ばせるなら、もう牛ではなく、連れているヤギの乳で我慢しなさいよ、と言いたくなります。

それはさておき、やっとのことで父親にミルクを渡せる、というまさにその時、事件は起こります。

その事件に驚き、ペンダは泣き出してしまいます。

そして、必死になって自分がどんな苦労をしてここまで来たかを父親に訴えます。

その訴えを、感情を込めて読んでいると、胸が詰まって、涙が溢れてくるほどです。

その一方で、なんだかその一生懸命な訴えが滑稽で、クスリと笑ってしまう自分もいます。

これは必死に父親の為に頑張ってきたペンダに感情移入する自分と、その苦労や挫折も含めてペンダに愛しさを感じる親目線の自分がいるからだと思います。

泣き出すペンダに、父親は優しく、温かい言葉を贈り、ペンダの家族の愛情の深さ、絆を感じる終わり方をします。

誰かのために頑張ること、誰かを優しく見守り、愛することの大切さを思い出させてくれ、また読み返したいと思う一冊です。

ミルクこぼしちゃだめよ!の対象年齢もチェック!

読んでもらうなら3才から、自分で読むなら小学校低学年からがお薦めです。

実際、自分の子どもがそのくらいの年でとても楽しんで読んでいたので、実感としてこのくらいの年からが適当だと思います。

物語は24ページほどありますが、一ページあたりの文章量はさほど多くなく、楽しみながら読めると思います。

ミルクこぼしちゃだめよ!はどんな人におすすめ?

小さな子にはもちろん、小さな子どもをもつ親にお薦めです。

幼児なら、純粋に絵やストーリーを楽しめます。

もう少し大きなお子さんは、小さな子どもでもこのような手伝いをする国があるということ、人の見た目や着るもの、生活習慣の違いなど、世界を知るきっかけとなります。

巻末には、作者あとがきで物語の解説と、ニジェールの位置の図解があるので、簡単なことはそこを読めばわかります。

親が読むと、小さな子どもが頑張るいじらしさと、家族の愛情が感じられ、ますます自分の子どもが可愛く感じられます。

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まとめ

この絵本のお薦めポイントは4点あります。

1つめは、カラフルな色使いのイラストです。

日本の絵本では中々見かけない、元気にさせてくれるパワーのある絵です。

2つめは、リズミカルな主人公の台詞です。

ユーモラスで、耳に残り、アレンジして子どもに注意すると、思わずお互いにっこりしてしまいます。

3つめは、主人公の冒険です。

ただでさえいくのが大変な道のりを、ミルクをこぼさず行けるのか?途中でトラブルはないのか?

ハラハラどきどき楽しめます。

4つめは、最後の父親の言葉です。

娘を思いやる愛情に満ちた言葉は、ぜひ読んでほしいです。

この本を読んで、胸に満ちた気持ちは、こぼしたくありません、1てきも!

 

子育てにあたり絵本は大事です。自分にあった絵本を選びたいものですね。

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