絵本

11ぴきのねことあほうどり(絵本)のあらすじや感想は?対象年齢もチェック!

あなたは『11ぴきのねことあほうどり』をご存知でしょうか?

この絵本は馬場のぼるさんの作品ですです。

11ぴきのねこシリーズは、長く読み継がれている名作でご存じの方も多いと思いますが、中でもこの本は子どもも大人も楽しめる要素がたくさんあると思います。

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11ぴきのねことあほうどりのあらすじ

自分たちのコロッケ屋を開店して、忙しく働いていた11匹のねこたち。

最初は繁盛していた店がしだいにはやらなくなり、毎日売れ残りのコロッケばかり食べるのに嫌気がさしています。

そこへ迷い込んできたはらぺこの一羽のあほうどり。

11匹はコロッケを食べさせてもてなしますが、頭の中はあほうどりを食べたい気持ちでいっぱい。

そんなことは知らないあほうどりは、コロッケを国の兄弟たちに食べさせてやりたいと言います。

あほうどりにたくさん兄弟がいると聞いて下心いっぱいの11匹は、いそいそとあほうどりの国に同行します。

着くと兄弟たちが対面のために順番に部屋に入ってきますが、兄弟順が大きくなるほど大きな身体のあほうどりたち。

最後は部屋の入り口を壊してしまうほどの大あほうどりが現れて、ねこたちは恐怖でパニックに。

あわてて逃げかえろうとしますが、大あほうどりに引きとめられ、約束どおりコロッケを作り続けることなるのでした。

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11ぴきのねことあほうどりの感想

11ぴきのねこたちがコロッケ屋をはじめるシーンからこの物語ははじまります。

最初に目を奪われるのは、そのコロッケ屋のコロッケのおいしそうなところです。

ねこたちがせっせと揚げている山盛りのあつあつコロッケ、シンプルな絵ですがとてもおいしそうです。

いますぐにコロッケが食べたくなります。

売れ残ったコロッケの前でうんざりするねこたちの前にやってきたはらぺこあほうどりがコロッケに感激するのがよくわかります。

あほうどりが鳥の丸焼きに見えるねこたち、親切そうに話しかけているに食べようと思っているなんて、なんて悪いことを考えてるんだ、と素直に主人公であるねこたちに対する反感が湧きます。

さらに、数字を三までしか数えられないあほうどりを、こっそり馬鹿にするねこたち、あほうどりの兄弟も食べようなんてなんて欲深いんだ!とねこたちにあきれ返ります。

そこがシュールで思わず口元がゆるんでしまいます。

気球を使ってたどりついたあほうどりの国で、部屋に順番に入ってくる兄弟たちを見つめるねこたち。

いちわ、にわ、さんわと数えながら、少しずつ大きなあほうどりが描かれています。

最初は笑っていたねこたちの顔がひきつってきます。

だんだん大きくなってる、そのことに読み手もわくわくしてきます。

このまま、どうなってしまうんだろう、ページをめくる手を早めたいけれど、あえてドキドキ感を味わいます。

声に出して読み聞かせる時は、あほうどりの大きさに合わせて少しずつ声を大きくしていくと盛り上がります。

そしてついに、10わ、11わで建物より大きなあほうどりが壁を壊しながら入ってくるシーン、ダイナミックで4コマまんがのオチのような面白さがあります。

入ってくるあほうどりが、大きさ以外表情も姿形も全く一緒なのがさらに笑いを誘います。

ねこたちはパニックになって逃げ出そうとするのですが、大きなあほうどりにつかまってしまいます。

あほうどりは、怒って追いかけてくるのではなく、ねこたちの気持ちなんか全く気づかずにていねいにコロッケを作ってくれるものと思っているのが、とぼけていて懲らしめられているねこたちも可愛くみえてくるのが不思議です。

冷静にあらすじを追うと、えほんにはあまりないような世間ずれてずるいねこたちなのですが、いつもそのたくらみがねこたちの詰めの甘さによってやぶられていくのがいくつになって読んでもほほえましく楽しいお話です。

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11ぴきのねことあほうどりの対象年齢について!どんな子におすすめ?

対象年齢について!

数が10くらい数えられるようになってから大人まで楽しめると思います。

ねこたちがあほうどりを食べようとする、けれど、大きなあほうどりがでてきてびっくりして逃げるというしくみはシリーズの他のお話よりも、小さな子どもにもわかりやすいと思います。

数が数えられるようになった子にはおすすめ!?

数を数えられるようになった子や、数字が好きな子、大きな生き物が建物をこわしてでてくるようなハチャメチャシーンが好きな子にはとても楽しいお話だと思います。

いちわ〜にわ〜と一緒に数えながら読んでみると最後のあほうどりが出てきたときに歓声があがりますよ。

11ぴきのねことあほうどりの登場人物はタイトルどおり!?

おすすめの絵本は馬場のぼるさんの『11ぴきのねことあほうどり』です。

11ぴきのねこシリーズは、長く読み継がれている名作でご存じの方も多いと思いますが、中でもこの本は子どもも大人も楽しめる要素がたくさんあると思います。

11匹のねこ、は1匹だけ虎縞もようのある「とらねこたいしょう」と残りのもようのない10匹のねこたちです。

ねこたちはいつも一緒に行動しています。

そこに今回ははらぺこのあほうどりが1羽やってくるのですが、あほうどりには兄弟がいるらしく…。

まとめ

11ぴきのねことあほうどりを読むと、自分より頭が良くないと思った相手に親切をするふりをしてだまそうとするのは良くないこと、良くないことをしようとしてもうまくいきませんよ、ということが分かります。

ですが、それを悪者をやっつける話ではなく、こずるいけれどどこか可愛くて憎めないねこたちが図らずも失敗する話にすることによって、ほぉらね、やっぱりね、と笑いながらうなづけるお話になっているところがこの絵本の魅力だと思います。

いくつになっても読むととらねこたいしょうのようににんまりしてしまいますよ。

 

子育てにあたり絵本は大事です。自分にあった絵本を選びたいものですね。

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