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鉄緑会についていけないあなたに!勉強法などを解説

鉄緑会は、あまりにも厳しい授業内容のため、ついていけない生徒さんも出てくるスパルタ式の学習塾です。

しかし、東大、京大、医学部において圧倒的多数の合格者を輩出しており、確かな成果をともなった塾だと言う事もできるでしょう。

そのような事もあり、ここでの勉強についていける生徒さんは、実際にかなりの確率で東大に合格しています。

ここでは、そのような授業についていくために、勉強に対する意識を変え、勉強の中に楽しい要素を見出し、ゲーム性を持たせる事で、ハードな勉強のスケジュールにも対応できるようになるためのポイントをご紹介します。

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鉄緑会はついていけない?勉強法などを解説

鉄緑会には、約850人の生徒さんが在籍しているのですが、その生徒850人のうち、浪人生も含めると775人が東大、京大、国立大学の医学部に合格しています。

つまり、ほとんどの塾生が、日本のトップ校に合格しているのです。

しかし、その勉強内容はハードで、習った内容をしっかりと頭に入れて、かなりの勉強量をこなさねばならず、日曜日には宿題を行う必要があるなど、とてもハードなスケジュールとなっています。

授業は、1回3時間で、中学生は平日は17時~20時まで、高校生は平日は17時30分~20時30分まで、となっています。

しかし、授業時間が伸びる事は当たり前で、3時間の授業を2時間延長する事もあります。

それに、授業の予習、復習、宿題が加わりますから、やはりかなりハードな時間割だという事ができるでしょう。

 

そして、鉄緑会の特徴として、勉強内容をかなり先取りして進めていくという点が挙げられます。

例えば数学と英語は次のような学習内容となっています。

数学について

中学1年生
中学の算数を終わらせる

中学2年生
数学1Aの基礎(高校1年で習う内容)、数学2Bを始める(高校2年で習う内容)

中学3年生
数学2Bの基礎を終わらせる(高校2年生レベル)

高校1年
数学1A、2Bをセンターレベル(共通テストレベル)まで終わらせる。数学3を始める(高校3年レベル)

高校2年生
数学1A・2Bの東大レベルを終わらせる。数学3の応用まで終わらせる(高校卒業レベル)

高校3年生
過去問、数学3の東大入試レベルまで終わらせる

英語について

中学生
高校英語の文法を全て終わらせる(文法について高校卒業レベル)

高校1年生
センターレベル(共通テスト)の英語を終わらせる(高校卒業レベル)

高校2年
東大レベルの英語を終わらせる

高校3年生
過去問演習

このように、かなりハードな時間割で内容の先取りを行い、授業を進め、演習を徹底するのが、鉄緑会の特徴です。

高3までに、習った内容を最低3回は復習するので、知識の定着率も高く、かなりの勉強量を確保する事ができるでしょう。

これについていけない生徒さんは脱落という事になり、退会してしまう方もおられます。

口コミでも、学習速度の速さは、鉄緑会についていけない原因のひとつとして挙げられていますし、普通に考えれば高校3年間で習う内容を中学校の間に大部分やってしまうのですから、かなりハードな内容となっています。

このような先取りは無駄だ、やりすぎだと思う方もおられるかもしれませんが、鉄緑会がこの方法でかなりの実績を挙げているのも事実です。

では、このような学習計画についていくためには、どうすればいいのでしょうか。

まず、第一に自分で自学自習する習慣を身につける事が必要です。

基本的に、勉強を生活の一部として受け入れる姿勢を持たないと、ずっと勉強を続けていく習慣は維持できないでしょう。

そして、何としても鉄緑会の授業についていくという確固とした意志を持ち、途中で行き詰っても挫けずに再び取り組んでいける心を持って臨めば、なんらかの希望が見えてくるのではないか、と思います。

それでも、勉強についていけない、脱落しそうだ、と思った方は、勉強に対する考え方を変えてみましょう。

鉄緑会に通って一日の課題をこなしたら、学習記録に1日をプラスする。

そして、その記録を増やしていく事を目指せば、学習を続けやすくなります。

自習の時間も含めて学習時間を記録するのであれば、鉄緑会で3時間勉強したら、学習記録に3時間をプラスする、自習で2時間勉強したら、合計で5時間をプラスする、という具合に勉強時間を記録していけば、やる気を保ちやすくなります。

これは、レコーディングダイエットなどで流行った、記録を付ける事で物事を続けやすくするという手法であり、一回試してもらうと分かるのですが、数字が増えれば増えていくだけ、これだけ頑張っているんだな、という事が視覚化されるので、やる気を維持しやすいですし、貯金と同じで、数字が増えていけばいくほど楽しくなってくるという効果があります。

また、この他にも、勉強をする際に、それを苦しい物、つまらない物、と捉えるのではなく、その中に自分なりに楽しめる要素を見つけるようにすると、がぜん勉強が楽しくなってきます。

例えば、現代文の文章などは、読み物としても面白い文章が採用されている事が多く、こういった捉え方が出来るのか、という発見があったり、そこから問題文の執筆者である大学の教授(日本で一番頭の良い人達)は、このような考え方をするのか、といった部分を学ぶ事ができるなど、ある意味エキサイティングな内容となっています。

また、現代文の四択などの選択肢は、正解の選択肢の他にも、こういった捉え方ができるかもしれない、という、問題を別の角度や方向性から捉える事を提示した物が並んでおり、出題者の4つの選択肢を思いつく発想力がすごかったり、ある一定数の回答者が間違えるような間違った選択肢を作る絶妙な力加減といった物を考えてみると、単調な問題を解く作業にも、面白い要素が見えてくるのではないか、と思います。

日本史では、長篠の戦いで約5~10万人の兵が参加し、1万人ほどが亡くなっていますが、その実際の光景を思い浮かべてみると、そこで行われた壮絶な戦いや、戦場の壮大さが浮かんできて、すごい事が行われていたんだな、という事を想像する事ができます。

このように、教科書で見ると単なる数値やデータでしかない出来事の背景に、壮大な物語が隠されている事を読み取る事で、単調な作業にも面白い要素が見つかるのではないか、と思います。

このように、一見するとつまらない勉強の中に、自分が楽しめる要素を見つけ出すように意識するだけで、勉強に対する姿勢は大きく変わります。

自分なりに楽しめる解釈やこだわり、勉強方法を見つけて、積極的に勉強を行える工夫をしてみましょう。

それだけで、つまらないと思っていた勉強を、楽しい学びの機会に変える事ができるかもしれません。

そうする事で、普通に行うよりずっと抵抗感なく勉強に取り組めるのではないか、と思います。

まとめ

鉄緑会のように、東大を目指すための受験勉強は、かなり大変な部類に属する事は明らかです。

特に、学校から帰ってきてから3~5時間鉄緑会で勉強、その後、予習復習や宿題をこなす、という事になれば、ほとんど勉強漬けの生活になります。

そのような生活を努力によって乗り越える事は最優先事項ですが、どうしてもついていけない、脱落しそうだ、と思ったら、勉強の中に興味の持てる部分を自分なりに探してみましょう。

そうする事で、勉強が好きになったり、鉄緑会の学習にもついていけるようになるかもしれません。

とてもハードなスケジュールで有名な鉄緑会は、実際に体験してみると、ハード過ぎてついていけない、きつ過ぎてよくない、と思う方もいるかもしれません。

しかし、見方を変えれば、鉄緑会は、カリキュラムについていけば東大への合格がほとんど保証されている塾という事もできます。

自分なりに工夫して努力する事で、鉄緑会で知性を鍛え、志望校への合格を目指しましょう。

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