発売は2008年と、新しい絵本なのですが、売り上げ部数は100万部を超え、絵本に登場するだるまさんがデザインされたグッズも数多く売り出されるほどの大人気絵本です。
だるまさんシリーズとして3冊ありますが、『だるまさんが』が1番面白いのではないかな、と思います。
「だるまさんが」の登場人物について
『だるまさんが』に登場するのは、赤い手足の生えただるまさんだけです。
可愛らしいだけではなく、よく見るとシュールな表情をしていたり、『だるま』なんだから硬いはずなのに、と思ったら大変柔軟性に富んだ動きをしています。
「だるまさんが」のあらすじについて
『だるまさんが』は、「だるまさん が・の・と」シリーズの第一弾です。
『だるまさんが』という言葉に合わせて、だるまさんがゆらゆら動いた後に、そのだるまが思いもよらない動きをします。
それを何回か繰り返すだけなのですが、真似が出来そうで出来ない面白い動きを毎回してくれています。
リズム感のあるこの「だ・る・ま・さ・ん」に子供も大喜びです。
「だるまさんが」の感想について
何回読んでもとても面白いです!
大人の私でも、初めて読んだ時の衝撃や感動が忘れられません。
『だるまさんが』の言葉に合わせてだるまさんが横にゆらゆらしてる。
普通のだるまでもこんな風に、起き上がり小法師の様にゆらゆらするので、普通のだるまなのかな?と思って次のページをめくってみたら、可愛らしい音を立てて倒れているじゃないか!起き上がり小法師ではなくて、倒れてしまったのか!という衝撃。
その次はどうなるのかな?と思ってワクワクしながら読み進めてみたら、まさかのだるまさんが丸つぶれ!硬いイメージのだるまさんが、起き上がり小法師みたいにゆらゆらしてただけのだるまさんが、柔らかすぎるお餅のように可愛らしく潰れているじゃないか!硬いわけではなかったのか!という感動。
これは大ヒットする訳だなぁ、としみじみ思います。
また、アニメの絵のようなイラストではなくて、パッと見ただけだと「かわいい?」と思ってしまうような、ちょっとだけ小気味悪いだるまさんのイラストなのですが、それがまたとても良い味があります。
同じ『だるまさんが』と言っているページの時でも、よく見ると表情が違っていたりして、スルメのように読めば読むほど可愛らしく思えるだるまさんなのがとても素晴らしいです。
ちょっとだけ陰影の付いている加減もすごく良くて、本当に目の前でだるまさん動いているような、そんな錯覚を感じさせてくれます。
本当ににこんな風に動いているだるまさんがいたら、アクロバティックすぎてびっくりですが。
この本を読む時は、やっぱり子どもと一緒に読む時が多いのですが、座って何もせずに読んでいても、だんだん子どもがだるまさんに合わせて同じ動きをするようになるのが、また面白いです。
とくに「一緒にやってみよう」と言ったわけでもなく、親が読みながらだるまさんに合わせて動いていたわけでもなく、子ども達が自分から勝手にだるまさんに合わせて動き出しているではないですか!子ども達にとってもとても面白い本なんだな、と実感した瞬間でした。
そして、面白いから一度に何回も読まされることになります。
親子で一緒に絵本に合わせて動きながら本を読むと、気がつけばかなり良い運動です。
子どもがグズって困ってしまった時も、この本を読んであげるとすぐに機嫌が良くなるので、毎日重宝しています。
下の子はまだ1歳なので、まだまだこれからこの『だるまさんが』が大活躍してくれるのではないかと思います。
対象年齢やどんな人におすすめ?
やっぱり、小さい子どもを相手にしている方々におススメします。
1歳少し前くらいから、長く見て年長さんくらいまでは楽しめるのではないかな?と思います。
おそらく、多くの保育園や幼稚園などで読まれているとは思うのですが、何度読んでも面白いですので、さらに手元にあっても損はないと思います。
まとめ
毎年、いろんな絵本が新しく発売されていますが、そんな数多くある絵本の中で、この本はこれから何十年も先まで大切にされるような絵本になるのではないかな、と思います。
今の子ども達が大人になった時に、自分の子どもに読み聞かせてあげるような、たくさんの人々に長く愛される絵本です。
記事執筆者:ぱんださん(30代女性・埼玉県)
子育てにあたり絵本は大事です。自分にあった絵本を選びたいものですね。
他にも沢山の絵本があります。