あなたは「めっきらもっきらどおんどん」という本をご存知でしょうか?
この本が面白いんだよ~
と保育士をしていたときに先輩に教えていただいて知った本です。
子どもにとってちょっと怖い妖怪たちを普通の子どもが従えてしまう(友達になってしまう)というのがイイです。
子どもたちもお気に入りです。
めっきらもっきらどおんどんの登場人物について
では、めっきらもっきらどおんどんについて登場人物についてチェックをしましょう!
- かんた…一人ぼっちで遊ぶ少年
- もんもんびゃっこ…白いキツネの妖怪で縄跳びが得意
- しっかかもっかか…空を飛ぶことができる妖怪。たぶん女の子
- おたからまんちん…おじいさんの妖怪。優しくて宝物をたくさん持っている
めっきらもっきらどおんどんのあらすじについて
遊ぶ友達が誰もいない「かんた」がおおごえでめちゃくちゃの歌をうたう。
「ちんぷく まんぷく あっぺらこの きんぴらこ じょんがら ぴこたこ めっきら もっきら どおん どん」
すると妖怪の世界にかんたは吸い込まれて…。
であった妖怪たちとかんたは楽しく遊ぶ。
だけども、たくさん遊んだあとでかんたはやっぱり寂しくなって…。
めっきらもっきらどおんどんの感想について
かんたのうたった、めちゃくちゃの歌のリズム感が素敵です。
こどもたちに読み聞かせをしていたのですが、2回目くらいで完璧に暗唱しちゃう子もいます。
絵本を縦に使って高さを表現するというのも面白ポイントだと思います。
もんもんびゃっこが縄跳びをかんたと楽しむのですが、絵本をたてに使うことでものすご~く高く飛んでいる感じが出ています。
こんなふうに飛べたら楽しいだろうな~とでもいうように子どもたちは楽し気な表情で聞きほれています。
その様子がかわいくて何度も読み聞かせをしてしまうのですが(笑)
また、かんたが穴の中(ようかいの世界)に落ちるところのシーンも秀逸です。
水彩の渦巻きの中に寛太がくるくる回って落ちていく様子が見開きで描かれています。
このシーンが子どもたちは大好きで、自分もくるくるとまわりながら「おちるおちる…」とやっていたりします。
絵を担当しているのは「ともだちや」でおなじみの降矢奈々さんです。
キツネ等のあくどい顔を書かせたら最高の人ですね。
ということで、妖怪たちも決してかわいくはないんです。
むしろ怖い顔をしています。
子ども向けなのの手加減なしの怖い顔です。
でも子どもたちはそのリアルな感じに引き込まれていくんだと思います。
ストーリーもイイですよね。
普通の子どもである(しかもなぜかその日に限って遊ぶ友達がいない)かんたが主人公です。
かんたは優しい感じでもなく、ヒーローでもありません。
しかし、妖怪たちはかんたと遊びたくてしょうがない。
こどもたちはかんたに自分を重ね合わせて「こんな風に私と遊びたい!」って切望してくれる人がいないかな~と思うようです。
実際に読み聞かせした子どもたちも
- 「もんもんびゃっこがくるかも!」
- 「わたしはおたからまんちんに会いたい」
と、めちゃくちゃな歌の練習をしていたりします。
それほどに「自分だけと遊びたがってくれる相手」というのは子どもの中でステキな存在になっているんだなと感じます。
お話の中に「ビールの王冠」が出てきます。
これを知らない子どもが多数ですよね。
本の中でも妖怪が「ビール王様の冠?」と言っています。
出来れば実物を見せてあげたいのですがそう滅多に手に入らないので。
写真等を検索して見せてあげます。
絵本から自分の知らない世界が広がるという点も子どもにとっては魅力的なのかもしれませんよね。
また、おいしいおもちをみんなで食べるシーンもあります。
食べ物がおいしく描かれている本は人気が出る。という話がありますよね。
「まさに!」です(笑)
どんな人におすすめ?
3歳くらいから小学生まで幅広い年齢の子どもたちが楽しめると思います。
また、大人も読んでいて楽しいです。
絵本は苦手だな~という子どもでも1冊集中して見ることができますよ。
妖怪の顔はちょっと怖いので、最初は離して読んであげるといいと思います。
まとめ
読み聞かせをしたのは3歳児のクラス(年少さん)だったのですが、めちゃくちゃ集中してみてくれました。
試しに2歳児クラスでもしたのですが、この年齢の子どもは怖がりました(笑)
私の子どもも大好きな絵本で、よく「めちゃくちゃの歌」を歌っています。
子どもごごろがたくさん詰まった名作だと思います!
記事執筆者:めみ(30代女性・宮城県)
子育てにあたり絵本は大事です。自分にあった絵本を選びたいものですね。
他にも沢山の絵本があります。