今回は、日本で一番と言えるほど有名な資格である、漢検について解説します。
漢検とは正式名称を日本漢字能力検定といい、その名前の通り受験者の漢字に関する読み書きの能力を測定する技能検定のことです。
進学や就職のための評価材料でもある漢検は、今や日本全国で年間約200万人が受験する超有名資格となっています。
漢検は10級から1級までレベルが分かれており、最も難しい1級は人生で一度も目にしないような熟語が出題される超難関資格として有名です。
この記事ではそんな漢検の中でも特に受験者数が多い3級について解説します。
これを読めば漢検3級のレベルから合格率、合格するための勉強法まで徹底的に知ることができること間違いなし。
これから漢検3級を受験する方は必見です!
Contents
漢検3級は何年生レベル?小学生でも合格は可能?
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はじめに、漢検3級のレベルについて解説します。
日本漢字能力検定の公式ホームページによると、漢検3級のレベルは中学校卒業程度です。
程度としては、常用漢字として設定されている2136字の中から、小学校学年別漢字配当表のすべて、およそ1,000字の漢字に加えてその他の常用漢字約600字の読み書きを習得し、文章中で適切に使用可能であるというレベルとなります。
中学校卒業レベルと聞くと、最低でも中学生でなければ合格できないような気がしてきますがそんなことはありません。
小学生でも漢検3級程度なら合格可能性は十分にあると言えるでしょう。
なぜなら、私の友人の子供が漢検3級に小学5年生の時点で合格しているからです。
更にその子供の友人にも小学生で漢検3級を所持していた人は少なくありませんでした。
漢検3級の出題範囲の半分以上は小学生の時点で習う漢字の範囲ですので、小学校で習う漢字の範囲を完璧にして、残りの範囲を少し勉強すれば漢検3級に合格することは可能と言えます。
3級の問題の「書き取り」では例えば、以下の問題が出ます。
問題:株式会社をセツリツする。
答え:設立
問題:イッスン先はやみ。
答え:一寸
問題:公園のタイジュの影に座る。
答え:大樹
「読み」では、例えば、以下の問題が出ます。
問題:欧米への旅行が楽しみだ。
答え:おうべい
問題:与えられた任務を遂行する。
答え:すいこう
問題:郊外での生活にあこがれ家を建てる。
答え:こうがい
日常でもよく使われる漢字なので、ケアレスミスなく解答したいですね。
他にもサンプルの問題がありますので、チェックして下さい。
出題範囲については次の項で詳しく見ていきますが、小学生でも漢検3級の合格は可能です。
ですので、小学生だからと臆せずにどんどんチャレンジしていきましょう!
むしろ3級を小学生のうちに合格して、次の級を目指すくらいの気持ちでいきましょう。
漢検3級の出題範囲や受験者層は?
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続いて、漢検3級の出題範囲とその受験者層について解説します。
前の項でも触れたように、漢検3級の出題範囲は小学生の時点で習う常用漢字およそ1,000字に加えて、中学校卒業までに習うおよそ600字、合わせて約1600字の漢字です。
詳細を述べると、
4級までが1322文字、3級で新たに出題される漢字が285、累計で1607字となります。
3級で新たに出題される漢字一覧を紹介します。
嘱辱伸辛審炊粋衰酔遂穂随髄如徐匠昇掌晶焦衝鐘冗嬢錠譲施諮侍慈軸疾湿赦邪殊寿潤遵恨紺魂墾債催削搾錯撮擦暫祉巧甲坑拘郊控慌硬絞綱酵克獄憩鶏鯨倹賢幻孤弧雇顧娯悟孔峡脅凝斤緊愚偶遇刑契啓掲携忌軌既棋棄騎欺犠菊吉喫虐虚岳掛滑肝冠勘貫喚換敢緩企岐架華嫁餓怪悔塊慨該概郭隔穫哀慰詠悦閲炎宴欧殴乙卸穏佳励零霊裂廉錬炉浪廊楼漏湾揚揺擁抑裸濫吏隆了猟陵糧厘墨没翻魔埋膜又魅滅免幽誘憂邦奉胞倣崩飽縫乏妨房某膨謀苗赴符封伏覆紛墳癖募慕簿芳陪縛伐帆伴畔藩蛮卑碑泌姫漂哲斗塗凍陶痘匿篤豚尿粘婆排窒抽鋳駐彫超聴陳鎮墜帝訂締逮滞滝択卓託諾奪胆鍛壇稚畜粗礎双桑掃葬遭憎促賊怠胎袋瀬牲婿請斥隻惜籍摂潜繕阻措
参照URL:日本漢字能力検定 級別漢字表
以上となります。
漢検3級に合格するためにはそれらの1600字の漢字に関する音読み訓読みはもちろん、送り仮名や熟語、当て字や対義語・類義語、そしてそれらの常用漢字を使用した四字熟語の理解が必要となります。
この範囲をしっかりと網羅して勉強することが漢検3級合格へのポイントとなります。
漢検3級の受験者層は、下は小学生、上は高齢の方までと非常に広いです。
というのも、近年は大人になってから語彙力を伸ばすために漢検を受験する方が増えてきている背景があるので以前よりも幅広い年齢層の方が漢検3級を受験しています。
ですので、小学生だから、大人だからと緊張する必要はありません。
受験者の方々は周りの年齢を気にせず、落ち着いて検定に臨んでください。
漢検3級の合格率は?
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漢検3級の合格率は日本漢字能力検定の公式ホームページによると、平成30年度は以下の通りです。
第1回 | 45.7% |
第2回 | 43.5% |
第3回 | 45.8% |
およそ2人に1人は合格している計算です。
この数字を見るとそれほど難関なテストではないと言えます。
次の項で紹介する勉強法を実践すれば合格できる可能性は非常に高くなるでしょう。
漢検3級の勉強法を解説
ここからは漢検3級の勉強法を解説します。
はじめに、問題集とノートを用意してください。
ノートは基本自由ですが、マス目が付いているものを選ぶと良いです。
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この時に選ぶ問題集は、「○日で合格!」などと書いていないものが望ましいです。
理由としては、そういった問題集には最低限のことしか書いておらず、必要な情報が足りていないことが多いからです。
オーソドックスでかつ、それなりに分量のある問題集を購入しましょう。
漢検3級漢字学習ステップ
おすすめは、日本漢字能力検定協会から出している公式の問題集。
まずはここからみっちり勉強しましょう。
ポケット漢検3級問題集
持ち運べる問題集ならこちらもおすすめです。
移動時間などちょっとした隙間時間に活用したいですね。
さて、問題集の使い方です。
まずは、計画を立てる為、問題集の全単元を試験までの日数で割ったら、あとはノートに勉強を始めるだけです。
この時、問題集に書き込んでしまうと繰り返し復習ができないので、必ずノートに問題を解いてください。
間違えた問題は印を付け、どうしても間違えてしまう問題や覚えきれない問題は、印を付けて該当箇所に付箋を付けましょう。
あと出来れば、付箋があると良いです。
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そして、試験日直前で付箋の付けた個所を総復習します。
また、時間を有効活用するには単語帳が便利です。
出来れば、「書き」ではなく「読み」などの暗記に使うと良いです。
基本的に、漢検用の問題集1冊を解けるようになっていれば漢検3級は合格可能です。
- 色々な問題集に手を付けずまずは1冊に集中する。
- とにかく手で書いて覚える。
事が大事です。
漢検のCBT試験も解説
漢検には一般受験とは別に、CBT受験というものがあります。
CBTとはComputer Based Testingの略で、その名の通りコンピューターを使って受験するタイプの漢字検定です。
詳しくは漢検公式ホームページを参照して下さい。
2~7級がこのテストに対応しており、レベルは紙での受験と変わりません。
CBT受験の良いところは年3回の検定日に限らず、都合の良い日を選んで受験が可能であるという点です。
忙しい社会人のかたや子育てで忙しい主婦のかたでも、非常にメリットのある検定です。
もしも、漢検を取得したいけど日程が合わなくて受験ができないという方は、CBT受験であれば日程を気にせず受験が可能になるので、検討してみると良いでしょう。
最後に
今回は日本漢字能力検定、通称漢検の3級についてまとめました!
非常に受験者数が多く、日本で最もポピュラーな資格のうちの1つである漢検。
その中の3級をこれから受験しようと考えている方には、参考になる情報があったのではないでしょうか。
高校受験の評価材料であったり、語彙力を伸ばすためであったり、受験の動機は人それぞれだと思いますが、あなたが漢検3級に合格できた時にこの記事が少しでもプラスの効果を生み出していたのならば幸いです。
3級に合格したら、準2級、2級と、どんどん次のレベルにもチャレンジしてみてくださいね!
もしあなたが、4級を取得してからではなく、いきなり3級からでも構いません。
しかし、4級を取得してからの3級の勉強は、だいぶ負担も減ります。
というのも4級は「中学校在学程度」が範囲だからで、その分、覚える量も減るからです。
今回漢字検定について紹介しましたが、今回の級で合格したなら、
ほかの級もチャレンジしてみたいと思いませんか?
是非、ステップアップして自信を付けていきましょう。
合格する為のレベルや勉強方法などを解説しています。