今回は、漢検5級について解説します。
正式名称を日本漢字能力検定という漢検は、レベルが10級から1級までの12段階に分かれている日本で最もポピュラーな漢字試験です。(準1級と準2級があるため)
学生はもちろん社会人や主婦など、自己啓発のために受ける人も多いです。
この記事ではそんな漢検の中でも比較的難易度の易しい5級についての解説記事です。
これを読めば漢検5級のレベルから合格率、合格するための勉強法まで徹底的に知ることができます。
漢字検定を受験するか悩んでいる方はぜひ本記事を参考にしてみてください!
漢検5級は何年生レベル?
はじめに、漢検5級のレベルについて解説します。
日本漢字能力検定の公式ホームページによると、漢検5級のレベルは小学校6年生修了レベルです。
程度としては、
小学校第6学年までの学習漢字を理解し、文章の中で漢字が果たしている役割に対する知識を身に付け、漢字を文章の中で適切に使える
参照URL:漢検5級の新しい審査基準より
というレベルとなります。
小学生のうちには必ず取っておきたい級です。
小学校6年生修了レベルと聞くと、最低でも小学生でなければ合格できないような気がしてきますがそんなことはありません。
未就学児でも漢検5級程度なら合格可能性は十分にあると言えるでしょう。
なぜなら、筆者の友人の子供が漢検5級に幼稚園の年中時点で合格しているからです。
更に、その子供の友人に兄弟にも未就学児の段階や小学校低学年で漢検5級を所持していた人は一定数いました。
漢検5級の出題範囲は小学生の時点で習う漢字の範囲ですので、小学校低学年の方は自分の学年の範囲で習う漢を完璧にして、残りを少し勉強すれば漢検5級に合格することは十分可能です。
出題範囲については次の項で詳しく見ていきますが、小学生や未就学児でも漢検3級の合格は可能といえます。
5級の問題の「書き取り」では例えば、以下の問題が出ます。
問題:ナイカクの支持率が発表された。
答え:内閣
問題:電車のザセキを移動する。
答え:座席
問題:とてもタンジュンで分りやすい。
答え:単純
「読み」では、例えば、以下の問題が出ます。
問題:株式会社と有限会社。
答え:かぶしき
問題:実力を発揮する。
答え:はっき
問題:九州を縦断する。
答え:じゅうだん
日常でもよく使われる漢字なので、ケアレスミスなく解答したいですね。
他にもサンプルの問題がありますので、チェックして下さい。
次の項では、具体的に出題範囲がどれくらいなのか見ていきましょう!
漢検5級の出題範囲や受験者層について!未就学児や大人は受ける?
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続いて、漢検5級の出題範囲とその受験者層について解説します。
前の項でも触れたように、漢検5級の出題範囲は小学生6年生までに習う常用漢字1,006字です。
内訳は新しく5級の漢字が、181字
6級まで825字
となります。
〈5級〉 小学校6年生修了程度
幼欲翌乱卵覧裏律臨朗論閉片補暮宝訪亡忘棒枚幕密盟模訳郵優認納脳派拝背肺俳班晩否批秘腹奮並陛暖値宙忠著庁頂潮賃痛展討党糖届難乳染善奏窓創装層操蔵臓存尊宅担探誕段将傷障城蒸針仁垂推寸盛聖誠宣専泉洗捨尺若樹収宗就衆従縦縮熟純処署諸除骨困砂座済裁策冊蚕至私姿視詞誌磁射穴絹権憲源厳己呼誤后孝皇紅降鋼刻穀簡危机揮貴疑吸供胸郷勤筋系敬警劇激異遺域宇映延沿我灰拡革閣割株干巻看
参照URL:日本漢字能力検定 級別漢字表
覚える量もそれほど多くは無いので、未就学児や小学校低学年でもやる気があれば、十分に合格できる可能性があります。
漢検5級に合格するためにはそれら1006字の漢字全てに関する音読み訓読みをマスターして、合格を目指しましょう。
この範囲をしっかりとカバーして勉強することが漢検5級合格へのポイントです。
漢検5級の受験者層は、下は未就学児、上は高齢の方までと非常に広い年齢層となっています。
というのも、近年は大人になってから語彙力を伸ばすために漢検を受験する方が増えてきている背景があり、以前よりも幅広い年齢層の方が漢検5級を受験しています。
各種テクノロジーが発達してきて、スマホやパソコンで文章を書く機会が多くなりました。
一日一回も字を書かない人も珍しくないのではないでしょうか?
このように文字を書く機会が減っていることもあり、読み書きを思い出すために漢検を受けてみるという方も少なくないようです。
また子供と一緒に大人も受ける人も多いので、大人が受けても全く気になりません。
つまり、受験の際に年齢を気にする必要はないということですね。
ですので、まだ幼稚園生だから、大人だからと緊張する必要は全くありません。
受験者の方々は周りの年齢を気にせず、落ち着いて検定に臨んでください。
漢検5級の合格率は?他の級と比較!
漢検5級の合格率は日本漢字能力検定の公式ホームページによると、平成30年度は以下の通りです。
第1回 | 71.6% |
第2回 | 70.4% |
第3回 | 76.2% |
漢検5級の合格率は日本漢字能力検定の公式ホームページによると、平成30年度第一回目はおよそ65000人の受験者に対しておよそ48000人の合格者で、合格率は71.6%でした。
およそ3人に2人以上が合格している計算です。
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この数字を見るとそれほど難関なテストではなく、合格率は高い比較的難易度の易しい試験であると言えます。
他の級の合格率は4級以上からどんどん下がっていくので、5級の合格率は他の級に比べても高いです。
ちなみに平成30年度(2018年度)第1回の4級の合格率は49.8%、3級の合格率は45.7%です。
次の項で紹介する勉強法を実践すれば合格できる可能性はより高くなるでしょう。
漢検5級の勉強法を解説
ここからは漢検5級の勉強法を解説します。
おすすめの勉強法は、問題集とノートを使用した勉強法です。
ページ数でも、単元数でもどちらの基準でも構いませんが、試験までの残りの日数で最低問題集を一周解き切ることができるようにスケジュールを立ててノートに問題を解きましょう。
ノートに解く理由は、問題集を何度も解きなおせるようにするためです。
ちなみに、この時に選ぶ問題集は、後述する公式の問題集でも構いませんが、自分にフィーリングが合う問題でも良いでしょう。
一通り説き終えて更に余力があるようでしたら、それなりに分量のある問題集を購入しても良いでしょう。
無理の無いように学習計画を立てるのも大事です。
問題集を解く注意点として、書き込んでしまうと繰り返し復習ができないので、必ずノートに問題を解いてください。
また、実際に間違えた問題をふせんなどを貼って、試験の直前期はふせんの部分を復習する事も大事です。
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また漢字検定の王道の勉強法としては特に書く作業が大事です。
最近は、スマホやパソコンの普及で書く作業が少なくなってきていますが、漢字検定は正しく書けないと点数が取れないので、書く事が大事です。
漢字検定のアプリもありますが、えんぴつやシャーペンを使い、間違えた時に消しゴムを使う事に慣れていないと、
消し忘れ等で思わず失点もありえます。
なので、何度も書いて覚えましょう。
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漢検5級のおすすめの参考書も解説
ここからは漢検5級を受験するにあたってのおすすめの参考書を紹介します。
筆者のおすすめの参考書は、日本漢字能力検定が出版している参考書で、いわゆる公式本と呼ばれる参考書です。
私の子供も、漢検を受験した際はこの公式本を参考書として利用していました。
やはり公式が出しているだけあり、重要な部分が網羅されているのでこれ一冊を繰り返し勉強することで、受験対策は十分に可能です。
ぜひ漢検5級を受験する方は、ネットや書店で公式本を購入して勉強しましょう!
最後に
今回は日本漢字能力検定、通称漢検の5級についてまとめました!
非常に受験者数が多い漢検のうち、小学校修了レベルである5級。
小学校卒業のタイミングで受験するもよし、それより低い年齢で受験して小学校の漢字を早めに覚えてしまうもよしです。
また、大人になって子供の頃習った知識を呼び覚ますのも良いでしょう。
基本的に、公式本を繰り返し解いていれば漢検5級レベルであれば合格可能ですので、しっかりと対策して受験しましょう。
5級に合格したら、4級、3級、準2級と、次のレベルにもチャレンジしてみてくださいね!
今回漢字検定について紹介しましたが、今回の級で合格したなら、
ほかの級もチャレンジしてみたいと思いませんか?
是非、ステップアップして自信を付けていきましょう。
合格する為のレベルや勉強方法などを解説しています。