奨学金破産という言葉を最近耳にする事が増えました。
テレビでも特集を組まれる程大きな問題になっていますが、その原因や理由、そしてこの奨学金破産とは一体何なのでしょうか?
社会的にも問題視されつつあるこの奨学金破産とは何が原因で起こりうるのかその理由がとても気になります。
そして奨学金破産とは日本でどの位問題視されているのでしょうか?
そもそも、奨学金破産とは一体なんでしょう?
ここから少し説明したいと思います。
学校に通う為に授業料を借りて学校に通う制度があり、その借りるお金の事を奨学金と言います。
そしてその奨学金は返済する必要のあるお金なのですが、その奨学金が徐々に払えなくなり自己破産をしてしまう。
その事を「奨学金破産」と言います。
社会問題化しつつあるその「奨学金破産」に陥る理由を探ってみたいと思います。
奨学金破産は自業自得なの?
奨学金破産は自業自得なの?
という疑問に対してですが、通常は学生の時に奨学金を借りて、就職してから奨学金を返金していくことを考えるのですが、
- 実際には就職が出来なかった。
- 入った会社が倒産してしまった。
- 給料が思うように昇給していなかった。
など想定外の事も起こりえます。
ですので、奨学金破産が一概に本人に原因があるとは限りません。
確かに無理の無い返済計画を考えなかった為、自業自得なのでは?
という意見もあります。
しかし社会に出ていない経済的な判断がまだ乏しい学生に自業自得というのも酷な話なのかも知れません!
奨学金は「借りたお金」という事になり世間的に言えば借金という事になります。
しかしそれは、大まかな枠では借金という事になりますが遊びに使う訳ではなく学校に通う為に借りる必要なお金です。
しかし自分が学ぶ為に大学に通いたくてもまとまった資金がない人が借りるお金が奨学金であり返済はする必要があります。
返済期間はそれぞれに設定は出来る様ですが、大学在学中や、もしくは卒業して社会人になってから分納で返済していく必要があります。
最近、テレビでも「奨学金破産」の特集が組まれて世間的にもこの問題がクローズアップされつつあります。
では、現在日本ではどの位、この「奨学金破産」をしてしまう人がいるのかを見てみたいと思います。
少し前の数値になってしまいますが、2011年から2016年までの奨学金がらみの自己破産者は約1万5338人にもなるそうです。
自己破産の内訳として本人がなる場合と連帯保証人や保証人となった人が破産者となってしまうのです。
しかし、奨学金の返済不可イコール奨学金破産にすぐには直結はせずいくつかの手立てはあるのです。
返済が厳しくなってきた時点でまずは直ぐに窓口に相談をする必要があります。
支払不能になってしまっても延納等の手段もあるそうなので不安になってきた時点で放置せずに返済を出来る様に動くようにしましょう。
どうしようどうしようとオロオロしているだけでは自業自得と言われ後の祭りです。
そうならない様に心がけて借りる前に計画を立てるべきです。
どの年代が多い?奨学金破産の割合について
日本でも話題になりつつある社会化現象も叫ばれる「奨学金破産」のわが国での割合はどの位あるのかをチェックしてみたいと思います。
ここでおさらいですが、「奨学金破産」は途中で奨学金が支払えずに自己破産をしてしまう事です。
まずは、奨学金が払えなくなってきた段階で自分自身で危機は感じるはずです。
完全に自己破産になってしまう前に自分なりに対処方法を探して最終的に自己破産にならない様に努力をしてみるべきです。
しかしその甲斐もなく「奨学金破産」というなってしまう人も多くいるのが今の日本の現実なのです。
では、その奨学金破産に陥る人の割合はどの位あるのでしょうか?
2016年までの約5年間の間に、奨学金がらみの自己破産に陥ってしまった人は約1万5338名にもおよびます。
次にその内訳をチェックしてみましょう。
内訳としては自己破産者となるのが本人の場合は8108人(その内、保証機関分475人)です。
連帯保証人や保証人の場合が合わせて7230人です。
奨学金にも条件があります。
高校の成績優秀者には免除制度などがあります。
一般的なものとしては「返済型奨学金」と言われている奨学金になります。
成績や収入等一定の条件があります。
次に債務整理者の割合を見てみると、調べる前の予想としては在学中や社会人になったばかりの20代が一番多いのかという予想をしました。
しかしふたを開けてみると、債務整理者の一番多い年代は、何と「40代」でした。
全体のおよそ27.02%が40代で働き盛りの年代だったのです。
次に多いのも「50代」で21.05%です。
40代50代が全体の約5割を占めるのです。
これは驚きでした。
40代を過ぎると働き盛りとはいえ、順風満帆な人ばかりではなく色々な生活における問題が浮上する年代でもあると実感しました。
奨学金破産の理由について
「奨学金破産」の主な理由は何でしょうか?
まず奨学金を借りれる事が決まり大学に入学し、返済をしながら学業に励みます。
その後、無事に大学を卒業し企業に就職をするのが一般的です。
大学生はバイトも出来るので、実家から通う場合はそのバイト代を返済用の収入としてあてる事も可能です。
大学生になり地元とは別の場所で一人暮らしをする場合は大学生活と並行しての返済はなかなか厳しいものがあります。
返済時期を延長し、社会人になっても返済する場合もありますが、社会人としての収入にも影響はあります。
就職活動に成功して収入を得るようになれば、奨学金は普通に返済出来るのではというイメージがあります。
しかし現実的にはその想像とは反比例をして実は社会人になってからかかる費用もあります。
大学生や社会人1年目ともなると一人暮らしを始める人がたくさんいます。
実際にはその一人暮らしが理由で奨学金破産をしてしまう人も少なくないのです。
社会人になり初めての初任給をまとまった返済として充てる人もいますが、それも負担となります。
一人暮らしには家賃の他に生活費もかかります。
節約しても最低限の費用は絶対にかかります。
「奨学金破産」という名の自己破産の心配が浮上するきっかけとして一人暮らしをしながらの返済をあげる専門家や相談員が多くいます。
自己破産に陥るケースとして割合が最も高い人というのは、大学入学や就職で地方から上京して一人暮らしをしている人なのです。
大学で専門的は分野を勉強したいけれど、経済的な理由で大学進学が困難な場合も多いにあります。
そんな悲しい理由で大学進学を諦める人も多いです。
しかし可能な限りどうしても勉強をしたい場合は「奨学金」に頼らざるを得ません。
奨学金を借りようとする場合は今一度返済計画をじっくりと何度も考える必要があります。
決して安いものではありません。
学ぶ事はとても大切な事ですし後には必ず財産になりますが、それが理由で自己破産になるのは避けたいものです。
借りる前に多額な借金になりそうあどうかはある程度察しがつきます。
返済方法はきちんと計画を立てましょう。
計画性を持って返済をする人が殆どだと思いますが、もしどうしても生活する事すら苦しく返済にも充てられないという事態に陥ったらどうすればよいのでしょうか?
その場合はまず奨学金の債務整理をする事になります。債務整理にはいくつか方法があります。
一番ポピュラーなのは「任意整理」です。
任意整理とは、今後返済を完了する為に返済回数や利息等について話し合いをしながら返済計画を立てていくという方法です。
いきなり自己破産を申請するのではなく、まずは出来る限り今後の希望や可能な返済額について今一度専門相談員と話し合いをする事になります。
この話し合い後に何とか計画に沿って返済を完了する人がたくさんいます。
諦めないで下さい。
奨学金を借りぬなら慎重に
奨学金破産がこれほどまでに社会現象となり社会問題になっているとは思いもよりませんでした。
しかし日本の学歴社会は以前よりは少し落ち着いた感はありますが、まだまだ強く根付いています。
自分の夢を抱き、夢によっては大学進学が必須の場合もあります。
しかし経済的な問題は学生本人はどうする事も出来ませんよね?
そんな学生の為に助けになるのが「奨学金制度」の役割です。
その役割を考えるととても意義のある制度のはずです。
しかし借方返済の仕方を間違えると多額の借金と名前を変えて自己破産になる理由や原因となってしまいます。
借金の理由が大学に通う事になってしまわない様に奨学金破産者にならない様に借りる前に必ず家族と入念な計画を立てながら奨学金制度を利用するかどうかを時間をかけて話し合う様にしましょう。
以上のことを踏まえて、しっかり考えた上で、奨学金を借りてみてはいかがでしょうか?
奨学金についてはこちらもチェックしてみてくださいね!
奨学金の返済方法や免除方法。そして、給付型と貸与型の違いなど詳しく記載していますので、是非、参考にしてくださいね。