涼しくなったなぁ、と感じるようになったなら季節は秋。
秋と言えば色々な言葉が思い浮かびますよね。
ゆったりとした読書、美味しい食事……でも、この時期にしか見られないものといえば、そう「紅葉」ですよね。
色づく美しい紅葉は春の桜、夏の新緑に負けない美しさがあります。
冬になる前に植物たちの命が燃える、そんなひとときです。
家族や友人、大切な人と紅葉の綺麗な場所をゆっくり歩く。
そんな素敵な思い出を作っては見ませんか?
今日は四国にあるちょっとした穴場を紹介させていただきます。
Contents
白猪の滝の場所はどこ?
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今回ご紹介する紅葉スポットは四国の愛媛県東温市河之内にある「白猪の滝」です。
東温市とは?
東温市は愛媛県の中予地方にあり、県庁所在地の松山市の東隣に位置します。
最近では地方産の演劇を提供する劇場「坊っちゃん劇場」で有名です。
大河ドラマの脚本家、ジェームズ三木さんなどの実力者も度々携わる知る人ぞ知るランドマークです。
さて、話を紅葉スポットに戻しましょう。
白猪の滝とは?
落差96メートルという四国有数の滝であり、西日本屈指の名景スポットです。
春から夏にかけては鮮やかな新緑で覆われ、冬は雪の中で滝全体が凍り付き、壮大な自然の氷のオブジェを見ることができます。
また、その滝を撮影するために年中、全国から写真家や記者、観光客が訪れます。
どうやって行くの?
松山自動車道を川内ICで下り、国道11号を桜三里方面へ南へ進み、国道494号へ入ってすぐ案内標識があるので、後は従うだけです。
白猪の滝の見頃の時期について
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白猪の滝の見頃はいつ?
見頃は10月下旬から11月初旬です。
山の中にあるので気温が下がるのも早く、年によっては四国の中では一早く紅葉を楽しむことができます。
山道を歩いていけばモミジやカエデなどの紅葉樹が遊歩道から楽しむことができます。
穴場があったら教えて!
穴場は複数あります。
遊歩道を登って行くと、大体15分前後で階段状の山道の前に辿り着きます。
そこは渓谷になっていて、山肌を染めるような燃えるような紅葉と渓流を覆うような紅葉を楽しむことができます。
最大の穴場は白猪の滝の滝つぼをぐるりと囲む遊歩道で、滝を見上げるように紅葉を楽しむことも出来ますし、滝つぼの横にある遊歩道を少し登れば紅葉に彩られた渓流を見下ろして景色を楽しむことができます。
場所取りの必要はあるの?
場所取りの必要はありません。
どちらかというと歩きながら景色を楽しむことに特化したスポットです。
遊歩道の途中にはベンチも備え付けられているので、息が切れたら腰を掛けてゆっくりと休息しつつ、景色を見ることも出来ます。
白猪の滝の紅葉の混雑状況は?
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「紅葉シーズンは混雑しているの?」と気になる方もいらっしゃいますよね。
シーズン中の混雑はそれほどありません。
山道は昇って行く人も降りる人にも十分な幅はありますから、「混雑していて見られなかった……」なんてことはないはずです。
安心してゆっくりと紅葉を楽しむことができます。
のんびりした風土なので、すれ違う人と挨拶をしたり、滝周辺の状況について聞いてみると気前よく答えてくれたりします。
ピクニック気分も味わえるので充実した気分になること間違いなしです。
混雑するとしたら滝周辺になると思いますが、周りの景色全体が紅葉に彩られているので退屈することはないはずです。
急いで登るような必要もない場所なのでゆっくりと時間をかけて楽しむことをおすすめします。
白猪の滝の無料の駐車場について
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駐車場の混雑状況や駐車料金等
駐車場料金は道路から入ってすぐの公共駐車場は無料で利用することができますが、遊歩道を入ってさらに進んだところにある白猪の滝専用の駐車場は有料で料金は300円ほど。
公共駐車場から景色を楽しみながら上がっていくのも、なかなかオツなものと言えるでしょう。
トイレは駐車場周辺にしかありませんので、もし登って行く場合にはそこで用を済ませておくことをオススメします。
駐車場の台数は詰めても20台前後とけして多くはありませんが、人の出入りがよどみないため、満車になることはそれほどありません。
駐車場周辺でも河之内の山々の景色を楽しむことができます。
駐車場から滝までは30分ほど歩きますし、遊歩道入口までは上り坂が続きますので、休憩に必要な飲み水や登山杖が必要な人は事前に用意しておきましょう。
遊歩道は整備されていますから転倒、滑落の心配はありません。
それでもスニーカーや登山用のブーツで登るのが無難です。
(※秋口はヘビ、マムシ、スズメバチに十分注意してください。これは紅葉スポット全般に言える事ですが自然を楽しむためには害虫・害獣対策を十分行いましょう)
白猪の滝の駐車場について:東温市公式ホームページを参照
白猪の滝の紅葉の感想は?
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白猪の滝に行ってみた感想
私は実際に行ったことがなんどもあるので、ちょっと行った気分になってお話ししますね。
涼しい山道の国道を車で20分ほどドライブし、秋の涼風の吹く駐車場へ。
車を降りると清々しい山の空気が胸いっぱいに広がります。
日頃の忙しさを忘れて遊歩道を登って行くと、滝に着く前から色とりどりの紅葉が出迎えてくれます。
ベンチに座っている人たちが紅葉を見て感想を語り合い、あるいはカメラを手に頭上を彩る紅葉を写真撮影したりする姿が見られるはずです。
白猪の滝の紅葉は地元の新聞社やテレビ局の季節ものの特集としてよく取り上げられるので、休日になると多くの方がやってきます。
一眼レフを提げたカメラマンや登山用の装備で身を固めたお客さんもいらっしゃいます。
皆さん遊歩道を進んでいる時から「テレビで見た以上の景色だ」と感想をお話ししてくれます。
愛媛出身者としてはなんとも嬉しい気分になります。
モミジ、カエデ、イチョウなどの赤、オレンジ、黄色の紅葉がまるでタペストリーのように遊歩道を彩る……そんな景色を見ながら遊歩道を進むこと30分。
渓流沿いに道を進めば、大きな水音を響かせる「白猪の滝」が見えてきます。
一緒に進んでいたお客さんもこの景色を見てため息をついたり「想像以上だ」と感想を漏らしてくれます。
白猪屋酒店のおでんもチェック
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白猪の滝の駐車場横には築100年以上の昔ならではの商店(酒店)「白猪屋酒店」があります。
ここの女将さんは白猪の滝と生きてきた方で、今は亡くなられたご主人と花ショウブ園を白猪の滝前の遊歩道につくるなど、滝の整備に多大な貢献をしてきた人です。
また、季節ごとの白猪の滝の表情も熟知しているので、紅葉の具合などを聞いてみるのもいいかもしれません。
このお店のおでんは大変評判で寒い次期には多くの人がやってきます。
滝を楽しみ、女将さんや地元住民の人とお茶を飲みながら心温まる触れ合いを楽しむのも、このスポットの醍醐味と言えます。
ぜひ訪れてみてくださいね。
まとめ
東温市にある白猪の滝、実は冬の氷瀑(凍った滝のこと。)が有名なのですが、紅葉の美しさはそれに負けません。
透明感のある滝と紅葉の共演を楽しみながら心行くまで秋ならではの景色を楽しんでください。
きっと思い出に残る素敵な一日になるはずですよ。
地元の東温市も白猪の滝の景色をオススメしています。
市のホームページにはなんと専門のページを設けているほどです。
ぜひともチェックして、紅葉のシーズンには白猪の滝を訪れてみてください。