総合格闘家の那須川天心さんは本職のキックボクシングでは「神童」のニックネームの下、20歳にしてすでに複数階級の世界チャンピオンです。
那須川天心さんは、つい最近元プロボクシングの3階級制覇の世界チャンピオンだった亀田興毅と、本格的にボクシング界に進出をかけて3ラウンドのスパーリングをし、部の良いパフォーマンスでスパーを終えました。
昨年の大晦日こそ、元5階級制覇でアメリカ人のスーパースターだった、フロイド・メイウエザーにボクシングで対決し、1ラウンドでKOされましたが、最初は笑いながらグローブをブラブラさせていたメイウエザーを那須川得意のサウスポースタイルからの左ストレートを決めて、メイを本気にさせました。
ただ、そのすぐ後でKOされましたが、これはミドル級でも戦っていたメイとフェザー級がやっとの那須川天心さんの体重差を考えれば仕方ないことで、メイも那須川天心さんのボクサーとしての潜在野力を褒めていました。
今まさに時の人です。
那須川天心のプロフィールや年齢!
年齢は現在20歳で、キックでの戦績は31戦無敗(24KO)です。
身長は165cm、体重は58kg
幼少時に空手をやっていましたが、父親に無理やりやらされていたので、最初は余り好きではありませんでした。
父親の個人的特訓の成果もあり、その後は順調に空手家として伸び、いろんなタイトルも獲得しました。
約10年ほど空手に専念していましたが、その後テレビなどの影響かキックボクシングに興味を持ち、正式にキックボクサーとして2009年に転向しました。
その後の活躍はもう知らない人がいないくらいで、現在はボクシングとの二刀流を目指して活躍しています。
那須川天心のプレースタイル
キックボクサーとして戦う時は、左利きのサウスポースタイルから、距離を取りながら右ジャブで相手の注意を上に向けておいて、下にローキックを蹴ります。
何といっても彼の得意技は、相手が少し弱ったと見るや飛び上がり、回転しながら蹴る回し蹴りです。相手にとっては死角から飛び込んでくるので、これがまともに当たれば、即KOになることが多いです。
一番最近の試合ではRIZIN.16でアルゼンチンの選手を見るも見事な左のミドルキックを相手のレバーに蹴りこみKOに結びつけました。
ボクサーとしてのプレースタイルは、やはりスタイルはサウスポーのままですが、ノーモーションの右ジャブから、左ストレートを相手の顔面、ボデーに打ち込みます。
キックボクサーとして戦っていた時は体重をやや後ろにかけていましたが、ボクシングでは逆にやや前傾姿勢で戦います。その分パンチにも体重が乗り、相手に与えるダメージも大きくなります。
この様に、キックボクサーとして戦う時とボクサーとして戦う時とスタイルを変えるのは、中々簡単に出来る事ではありません。
那須川天心さんの格闘家としての天性の才能でしょう。
那須川天心の魅力
彼の身に着けている白いガウンは非常に見栄えが良く、人気です。
白が好きなのですね。
格闘家ですから白いトランクスと白いシューズ以外は身に着けるものはありませんが、色白の那須川天心さんには合っていると思います。
そして神は金髪に染めています。
那須川天心さんの問いまわし蹴りの絵が描かれたタオルや、グッズは売られているみたいですが、まだ20歳のため、あらゆる面でこれからです。
性格はハキハキとして温和ですし、とてもこんなに激しい格闘技をやっている選手には見えませんね。
将来的には、恐らくボクシングの方にもっと重きを置いて、強い内外の選手と戦う事を夢見ているみたいですが、それはファンとて同じです。
後、2年ぐらいしたら、是非モンスター井上尚弥とエキジビションではなくて、実際の試合で戦って欲しいと思います。
今ボクシングでやると、井上尚弥の圧倒的KO勝ちが予想されますが、20歳の若武者が2年間ボクシングに専念して、28歳になったモンスター井上と相まみえる試合がもし見れるのなら、会場は後楽園ドームでも満員になるのではないでしょうか。
マイクタイソンの時のように。
それほどの魅力が那須川天心さんには備わっているのですが、井上と同じくテレビへの露出度が少なく、まだまだ、一般のスポーツファンになじみが少ないのは残念です。
「かめはめ波」ポーズが人気!
那須川天心さんはボクシングを練習するときは、ボクシングの一流ジムの一流トレーナーの下で練習しています。
これはキックを封印するという事は、パンチのみならず、フットワークや上体の動きなど、全てをもっとボクサー仕立てにしなければ通用しないわけで、那須川天心さんもその辺りは良く分かって練習に取り組んでいる様で楽しみです。
那須川天心さんは相手をKOした直後に雄叫びをあげながら、両手でいわゆる「かめはめ波」ポーズを決めるのですが、これがファンにとってはたまらない魅力で、会場内のボルテージが一気に高まります。
キックでは何度も見たこのポーズを今度はボクシングの試合で見せてくれる事を期待します。
まとめ
那須川天心さんはこれからに日本の格闘界を背負っていく選手になることは間違いありません。
一部ボクシング関係者からはうさん臭く見られていますが、先日の亀田戦を見てもわかるように、ボクサーとしてのセンスも抜群で、最近では依然戦ったフロイド。
メイウエザーのお墨付きまでもらっています。